【Web担当者向け】突然ホームページが表示されなくなった時の対処法
自分が担当しているホームページが突然表示されなくなってしまい、原因が分からず冷や汗をかいたことがある人も多いのではないでしょうか?
しかし、Webサイトはプログラムで動いているので、理由もなく表示されなくなることはありません。必ず原因があります。
ただ、ホームページが表示されるためには、サーバーやドメイン、HTML、CSS、JavaScriptなど様々なシステムやプログラムが動いているので、すぐには原因がわからないこともあります。
その原因を探す手がかりになるのが、ホームページにアクセスしたときに表示されるエラー表示(HTTPステータスコード)です。
ここではエラー表示の種類ごとに考えられる原因と対処法をご紹介します。
なお、実はエラー表示にもたくさんの種類があり、そこから考えられる原因や対処法も様々です。
なので、ここでは代表的なエラー表示とその対処法に限ってご説明します。
1. 404 Not Found
おそらく一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
404はアクセスしようとしたURLにページが存在しない場合に出るエラーです。そのページは「Not Found=見つからなかった」ということです。
よくある原因と対処法は以下のようなものです。
1-1. クリックしたリンクのURLが間違っている
ホームページ上のリンクに設定されているURLが間違っていると、そのURLのページは存在しないので、404が返ってきます。
この場合は、リンクの修正が必要です。
1-2. アドレスバーに入力したURLが間違っている
1-1.と似ていますが、直接入力したURLが間違えているパターンです。
URLをよく確認してみてください。
1-3. ページが削除されている
手違いでページが削除されてしまうこともあります。
静的ページであればバックアップから復元しましょう。テスト環境や開発環境にページのデータが残っていることもあります。
WordPressなどのCMSで管理している場合は、削除してしまってもたいてい「ゴミ箱」に移動されています。そこからページを元に戻せばOKです。
2. 403 Forbidden
「Forbidden」は「禁じられた」という意味です。つまり、「ページ自体は存在しているが、そのページへのアクセスは禁止されている」という内容のエラーです。
よくある原因をざっとご紹介すると以下のようなものがあります。
- ドメイン設定(DNS設定)がおかしい
- .htaccessの設定がおかしい
- WAFの設定がおかしい
- HTMLファイルやディレクトリのパーミッション(権限・属性)設定がおかしい
- アクセス過多でサーバーが制限をかけている
- サーバー自体の障害やメンテナンス
- IP制限がかかっている
こちらも見かけることの多いエラーですが、404と比べると技術的な原因が多いため、ホームページの管理者に連絡して対応してもらうのが良いでしょう。
ただし、レンタルサーバーに原因がある場合、たいていは復旧を待つことになります。
3. 500 Internal Server Error
500エラーは、「内部サーバーエラー」あるいは「サーバーの中のエラー」といったところです。
403と同じく技術的なミスなどが原因であることがほとんどですが、CGIやPHPなどのプログラムに不備があるとよく発生するエラーです。
技術的なエラーであるというだけでなく、500エラーが発生する原因はとても多岐にわたるためホームページの管理者に連絡するのがよいでしょう。
こちらもレンタルサーバーが原因の場合は復旧を待つしかありませんが、まれにレンタルサーバー側でPHPの特定のバージョンのサポートが終了し、そのPHPバージョンに対応したCMSなどのプログラムが動かなくなってホームページが表示されなくなるというケースがあります(実際にありました)。
レンタルサーバーがPHPの特定のバージョンのサポートを終了させる場合、お客様のところにはメールで連絡がきます。しかし、このメールを見逃してしまったとのことでした。
レンタルサーバーからはこのように重要なメールが来ることがあるので、必ず目を通すべきです。もし、内容がわからなかったときは、メールが来たことを管理会社に伝えると良いでしょう。
4. 503 Service Unavailable
「Service Unavailable」なので「サービスは利用できません」という意味ですね。
503エラーの原因には次のようなものがあります。
- 一時的にアクセスが急増し、サーバーが制限をかけている
- サーバーのメンテナンス
- CMSなどのプログラムに不備があり高負荷になっている
- 共用サーバーに同居している他のWebサイトのアクセス急増、または、高負荷
頻発するようであれば、対処が必要です。
高負荷の原因になるようなプログラムなどがある場合は、これを修正またはリプレイスする必要があります。
サーバーに原因がある場合は、専用サーバーやクラウドサーバーなどを検討しましょう。
5. このサイトにアクセスできません
ブラウザにChromeを使用していると「このサイトにアクセスできません」と表示されることがあります。Safariであれば「サーバが見つかりません」、Firefoxなら「アクセスしようとしているサイトを見つけられません。」となりますが、すべて同じ状態を指しています。
主な原因としては次のようなものがあります。
- ドメインやサーバーの料金が未払いになっている
- DNS設定に問題がある
- インターネット環境(PC、Wi-Fi、ネットワーク)の不具合
- WebサイトのURLが間違っている
- セキュリティソフトがブロックしている
- サーバーのメンテナンス
- ブラウザの拡張機能に不具合がある
- プロキシの設定に問題がある
このエラーが表示される原因は上記以外にも存在していて、非常に多くの可能性があるのですが、私の経験上、お客様から「突然ホームページが表示されなくなった」という連絡があった場合、一番多いのが「ドメインやサーバーの料金が未払いになっている」というものです。
ドメインやサーバーは更新時に料金が発生しますが、自動更新になっていないと多くの場合、メールで更新のお知らせがきます。ですが、日々色々なメールを受け取っていると、このメールを見逃してしまうことが多いようです。
もし、ドメインやサーバーの管理に不安があるようであれば、そこもホームページの制作会社などにおまかせしてしまうのが良いでしょう。