BLOG

名古屋のホームページ制作 ブログ

ホームページ制作

【Web担向け】ホームページのリニューアルが必要になる理由を解説します

【ホームページ制作 名古屋 ブログ】【Web担向け】ホームページのリニューアルが必要になる理由を解説します

※この記事は、企業でWeb担当をしている方や、ご自身でホームページを管理されている経営者向けの記事です。

みなさん、こんにちは。
SETOの明石です。

Web制作会社からホームページのリニューアルを勧められた時に、「どうしてリニューアルしなくてはいけないのだろう?」と感じたことはありますか?
あるいは、Web担当者の方なら、ホームページをリニューアルしたくても、どうやって社内を説得したらいいか分からなくて困ったことはありませんか?

私もお客様からご相談をいただいた際、部分的な改修ではなく、全面的なリニューアルをおすすめすることがあります。
ホームページのリニューアルには少なくない費用が必要になるので、ほとんどのお客様にとっては悩みのタネになってしまうわけですが、それでもリニューアルをおすすめするにはやはりそれなりの理由があるのです。

この記事では、私の経験からホームページのリニューアルが必要と判断されるいくつかのパターンをご紹介します。
自社のホームページは本当にリニューアルが必要なのかと疑問を持たれた方、あるいは、どうやってホームページのリニューアルを社内で通そうかと考えているWeb担当者の方はご参考ください。

ホームページのリニューアルが必要になるパターンは大きく分けて以下の3つです。
それぞれのパターンでなぜリニューアルが必要になるのか、詳しく解説します。

  1. Webデザインのアップデートが必要な場合
  2. Webサイトのスマートフォン対応が必要な場合
  3. Webサイトの構造や仕様の根本的な問題を解決しなければならない場合

 

1.Webデザインのアップデートが必要な場合

ホームページのデザインを全面的にアップデート/変更しなければならない場合は、やはりリニューアルが必要になります。
Webデザインをアップデートする理由は様々で、よくあるのは以下のようなものです。

デザインが古くなった

ホームページリニューアルのご相談の中でもかなり多い理由です。
Webデザインのトレンドは変化が早いので、制作してから5年もすると少し古さを感じるかもしれません。10年前のホームページを今見ると、ほとんどの場合、古臭いデザインに見えるでしょう。

Webデザインがすぐに古臭くなってしまうのには理由があります。
それはWebデザインが技術の進歩と表裏一体の関係にあり、Webの技術は日夜進歩しているからです。
新しいWebの技術が生まれると、それによって可能になる表現もあれば、インターネット環境が変化することで表現が時代に合わなくなってしまうこともあるのです。

例えば、10年くらい前(2010年頃)に作られたホームページはたいていスマートフォンに対応していません。
日本でiPhoneが販売されたのが2008年、Androidが普及し始めたのがちょうど2010年頃で、いわゆるガラケーがまだ主流だったため、当時ホームページのスマートフォン対応は必須ではありませんでした。

また、この頃のPCのモニタで最も普及していたのはスクエア型(解像度1024*768などが主流だった)で、現在主流となっているワイド型が増えたのは2014〜2015年頃からです。

スマートフォンにしてもPCのモニタにしても、ホームページを閲覧する端末に大きな変化があったので、それによってWebデザインにも大きな変化がありました。

特にスマートフォンの普及は非常に影響が大きく、インターネット全体で見ると、今ではWebサイトの閲覧数はPCよりもスマートフォンが上回っています。
ホームページのスマートフォンへの対応が必須になったことで、Webデザインには「レスポンシブ ウェブ デザイン」と「フラットデザイン」という大きな変化がありました。

レスポンシブ ウェブ デザインは「デザイン」と付いてはいますが、これはどちらかというと仕様の話になります。
レスポンシブ ウェブ デザインで作られたホームページは、端末の画面サイズに応じてレイアウトが可変することで、どんな端末でも適切な見え方になります。
PCサイトやスマホサイトを別々に作って運用する必要がないので、ホームページ運用の手間やコストを削減することができます。

フラットデザインは、その名の通り、シンプルかつ平面的な特徴を持ったデザインの手法で、スマートフォンとレスポンシブ ウェブ デザインの普及と同時に一気に主流になりました。
それ以前は、逆にスキューモーフィズムと呼ばれる、物体の質感を感じさせるデザインが流行していました。
(例えばiPhoneのホーム画面は、iOS6まではスキューモーフィズム、iOS7からはフラットデザインになりました。)

スキューモーフィズムでは、要素にまるで物体を模倣したようなデザインを施すため、ボタンやちょっとした装飾に至るまで多くのパーツが画像で作られていました。
しかし、このように画像を多用するスキューモーフィズムのWebデザインは、端末によってレイアウトや要素の大きさが可変するレスポンシブ ウェブ デザインとは相性がよくありませんでした。
画像パーツはサイズの拡大縮小はできるものの、形を変えることはできないため、レスポンシブ ウェブ デザインのレイアウトが可変する仕様に対応できないのです。
そこでそれまでのスキューモーフィズムに代わって主流になったのが、フラットデザインです。

フラットデザインでは、ほとんどの要素がシンプルかつ平面的にデザインされますが、そのメリットは、それらのデザイン要素を画像を使わずにCSSで表現できる点にあります。
CSSは、HTMLとセットで使われるプログラムで、Webページの見た目を制御します。
レスポンシブ ウェブ デザインでは主にCSSで端末によってレイアウトを変更したりしていますが、フラットデザインではデザイン要素をほぼCSSで表現できるので、レスポンシブ ウェブ デザインとフラットデザインは非常に相性がよく、どちらもスマホ時代の到来とともにまさに生まれるべくして生まれたデザインと言えます。

さて、PCモニタの話に戻りますが、2014〜2015年頃からPCモニタがスクエア型からワイド型に代わっていったことで、画面上でホームページの見える範囲が変わりました。
ワイド型のモニタは横長なので、幅が広がり、上下の範囲は狭くなりました。
10年以上前に作られたホームページを今のPCで見ると左右にかなり余白ができてしまい、このようなデザインのホームページは非常に古い印象を与えます。

PCモニタのワイド型への移行と、レスポンシブ ウェブ デザインやフラットデザインの普及はほぼ同時期に起こりました。
フラットデザインはシンプルかつ平面的という特徴がありますが、逆に要素の区別がつきにくかったり、単調になりすぎるというデメリットもありました。
そのためフラットデザインは要素同士の間隔が広く取られ、余白で美しく見せる必要のあるデザインでもありました。
また、装飾的なデザインが少ないため、印象的な美しい写真が多用されるようにもなりました(これはモニタの解像度が上がったことも関係しているかもしれません)。

こういったWebデザインの変化が一気に起こったため、それ以前に作られたホームページと最近作られたホームページではデザイン的にかなり違いが大きく、ほんの数年の差でも古臭く見えてしまうのです。

ホームページのデザインが古く見えることのデメリット

では、ホームページのデザインが古く見えてしまうことのデメリットにはどういったものがあるでしょうか。

  • 古臭い印象を与える
  • 洗練されていない印象を与える
  • ITやデジタルに弱い印象を与える
  • 先進的、挑戦的ではない印象を与える
  • 企業としての信頼性、安心感が乏しく見える

ざっと挙げるとするとこんなところでしょうか。
こういったネガティブな印象やイメージは、ほとんどの企業にとってマイナスです。
特にBtoCビジネスを行う企業にとっては、ホームページがユーザーに与える印象は企業イメージ/ブランドを左右するので影響は非常に大きいです。
ですが、例えば機械メーカーのようなBtoB企業でも採用活動を考慮に入れた場合、ホームページが求職者に与える印象は応募数に直結してきます。

上記で挙げたマイナスイメージが、特に大きな影響を持つような企業にとってはデザインの刷新だけでもホームページをリニューアルするには十分な理由になるでしょう。

企業のCIやブランディングが変わった

企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)やブランディングが変わった場合、インターネット上での企業の看板であるホームページも当然変更が必要になります。

ホームページのデザインは、その企業のイメージやロゴデザイン、コーポレートカラーをベースに開発されることが多いので、これらが変わってしまうとデザインが合わなくなってしまうことがあります。
また、企業が新しく生まれ変わったことを印象づけるために、ホームページをリニューアルすることもあります。

 

2.Webサイトのスマートフォン対応が必要な場合

スマートフォン対応を行う場合、たいていはホームページのリニューアルが必要になります。
リニューアルを必要としないスマートフォン対応の方法もありますが、クオリティ的に中途半端だったり、長期的に見て高コストになることがほとんどで、あまりおすすめできません。

ホームページをスマートフォンに対応させる方法は主に以下のようなものです。

  • レスポンシブ ウェブ デザインのWebサイトにする
  • スマホ専用サイトを作る
  • スマホサイト変換ツールを導入する

レスポンシブ ウェブ デザインのWebサイトにする

ほとんどの企業ホームページであればレスポンシブ ウェブ デザインのWebサイトにするのがベストです。
「1.Webデザインのアップデートが必要な場合」で前述したとおり、レスポンシブ ウェブ デザインで作られたWebサイトは端末の画面サイズに応じてレイアウトが可変します。
PCサイトもスマホサイトも、見え方は違っても同じサイトなので1ソースです。
PCサイトとは別にスマホ専用サイトを作った場合、2つのサイトを運用することになり、手間も運用コストもほぼ倍になってしまいますが、レスポンシブ ウェブ デザインで作られたホームページであれば管理するWebサイトは1つで済みます。

また、Googleは2018年からモバイル ファースト インデックス(MFI)を開始、当初は徐々に対象サイトを増やしていましたが、2021年にはすべてのサイトを対象に強制移行を行いました。
Google検索は、あるホームページにPCサイトとモバイルサイトが存在した場合、以前はPCサイトを評価し、その評価をモバイルサイトにも当てはめていました。
しかしMFI以降はこれが逆転し、モバイルサイトを評価して、その評価をPCサイトに当てはめるようになっています。
ここで注意しなければならないのが、モバイルサイトの内容と、PCサイトの内容に差があるとGoogleが正しくそのホームページを評価できなくなるという点です。
これについてGoogleは具体的にどのようなマイナスがあるのかまでは言及していませんが、SEO的に不利になる可能性は十分考えられます。
レスポンシブ ウェブ デザインの場合、モバイルサイトとPCサイトはイコールなので、両者の差異を気にする必要はなくなります。
これらのメリットから、Googleもスマホ対応の手法としてレスポンシブ ウェブ デザインを推奨しています。

既存のホームページをレスポンシブ ウェブ デザインにするためには、HTMLとCSSの改修が必要です。
しかし、10年以上前の古いWebデザインのホームページなどは、画像パーツなどが多用されていたりして、根本的にレスポンシブ ウェブ デザインに適さない作りになっています。
このようなホームページをレスポンシブ ウェブ デザインにすることは技術的に難しいため、リニューアルが必要になります。

レスポンシブ ウェブ デザイン以外のスマホ対応方法

スマホ専用サイトを作る方法は主に2種類あり、1つはPCサイトとURLが異なるスマホ専用サイトを作る方法、もう1つは動的なテンプレートの出し分けを使ってPCサイトと同じURLのスマホ専用サイトを作る方法(ダイナミックサービング)です。
前者は、現在ではあまり採用されなくなった手法です。結局PCサイトとスマホサイトの2つを運用することになるため、手間とコストがかかり、あまりメリットがないからです。
後者は、大規模なデータベースをコンテンツの核としたサイト(例えば、不動産検索ポータルサイトなど)では今でも利用されています。こういったWebサイトでは、PCとスマホでのユーザビリティをそれぞれ最適化しようとするとそれぞれ別々のテンプレートでサイトを構築したほうが良いのと、コンテンツは基本的にデータベースの情報によって生成されていて、それらを各テンプレートに出し分けすることでWebページを作ることができるからです。ただ、一般的な企業ホームページなどでは、この手法でスマホ対応することにメリットは少ないです。

さらに他の手法として、スマホサイト変換ツールを使う方法があります。
このような変換ツールを使うと、ホームページをスマホで閲覧しようとすると変換ツールがPCサイトをスマホサイトに書き換えて表示してくれます。
基本的に変換ツールは、PCサイトのコンテンツを元に見た目だけを書き換えるため、コンテンツの管理はPCサイトのみでよくなります。
ただ、新しいページなどは上手く書き換えてくれないこともあるため、そういった場合は修正が必要で、レスポンシブ ウェブ デザインのホームページに比べると管理の手間は多いです。
また、このような変換ツールはたいてい月額利用料が発生するため、長期的には高コストになりがちです。

結局、現状ではレスポンシブ ウェブ デザインを上回るスマホ対応の方法はありません。
よって、スマホ対応を行う多くの場合、ホームページのリニューアルを伴うことになります。

 

3.Webサイトの構造や仕様の根本的な問題を解決しなければならない場合

このパターンはホームページによって状況が様々ではありますが、大きく分けると以下のようなものが多いです。

  • 構造や仕様が適切でなかったり、不具合がある
  • 構造や仕様が古く、現在のインターネット環境に合わなくなっている
  • 構造や仕様が実施したい施策の妨げになっている

構造や仕様が適切でなかったり、不具合がある

これはホームページの構造や仕様がそもそもまずかったり、不具合があったりする、というパターンなのですが、残念なことに意外と少なくありません。
ちょっとした修正で解決できる程度のものならいいのですが、根本的に作り方が悪いという場合はリニューアルするしかありません。
こういった状況は、WordPressに代表されるCMS(コンテンツ マネジメント システム)の利用が一般的になったことで非常に多くなりました。
というのも、例えば同じWordPressを使ったホームページでもそれを組み込んだエンジニアによって構築手法が違っていることが多く、別の制作会社で作られたWebサイトを改修するのは容易ではありません。
それでも改修をする場合は、まずソースコードを確認し、どのような作りになっているのかを把握するところから始めなければいけません。
さらに改修の範囲がWebサイト全体に及ぶようであれば、もはやリニューアルしたほうがクオリティ的にもコスト的にもメリットが多いという判断になってしまいます。

構造や仕様が古く、現在のインターネット環境に合わなくなっている

レスポンシブ ウェブ デザインでスマホ対応されていない、というのがこのパターンの代表例と言えるでしょう。
画像パーツを多用したWebデザインになっているような場合もこれに該当します。
他にも、WordPressや利用しているプラグインのバージョンが古く、新しいバージョンがもう提供されていないということもあります。

いずれにしてもインターネット環境やWebの技術は日夜進歩しており、あっという間に時代遅れになってしまいます。
柔軟性、拡張性のある構築方法を用いることでホームページの寿命を延ばすことはできますが、それでもいつかは古くなってしまうでしょう。

構造や仕様が実施したい施策の妨げになっている

前述の2つのパターンに近いですが、これは構造や仕様が積極的なWeb利用の妨げになっているというパターンです。
多いのは、SEO施策としてコンテンツの追加や更新をしたいと考えた時に、WordPressのようなCMSが導入されていなかったり、導入されていても仕様が適切でないとか、導入時点では積極的なコンテンツ追加を見越した作りになっていなかった、などです。
問題がこれだけであれば部分的な改修で対応できますが、大抵の場合、非常に古いホームページだったり、根本的な仕様の問題も抱えていたりして、それらを同時に解決するためにはリニューアルが必要という判断になることが多いです。

 

ホームページのリニューアルはよく検討した上で

ホームページのリニューアルが必要になる様々な理由をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事でご紹介した様々な状況や問題は、たいてい同時に複数起こります。
1つ1つの問題であれば部分的な改修で済む場合もありますが、むしろそのような場合は少数だったりします。

ホームページのリニューアルは費用も手間もかかるため、なかなか決断することは難しいですが、リニューアルしない場合の不利益と、リニューアルした場合の利益を比べて検討しましょう。

ホームページ制作 名古屋 Web制作会社セト

この記事をシェアする
おすすめの記事

ご相談、お見積り
お問い合わせ

ホームページ制作やWebのお困りごとは
お気軽にお問い合わせください。